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コラム
ベストデイの働き方

デイサービスや訪問介護を経て、約8年。笑顔を引き出す関わりを大切にし、感謝の言葉を力に歩んできました。

サービス責任者
平井 真代さん

人と関わる仕事がしたい”─その想いが、わたしの原点

介護の仕事に興味を持ったきっかけは、偶然目にした求人広告でした。
特別な経験や資格があったわけではありませんが、「人と関わる仕事がしたい」という想いから、未経験でこの世界に飛び込みました。

最初の職場では正社員として働き始め、OJTを通じて少しずつ仕事を学んでいきました。
ヘルパー2級の資格もとりましたが、実際に利用者さまと向き合うなかで感じたのは、
「机上の勉強だけではわからないことがたくさんある」ということでした。

介護の現場では、「これでいいのかな」と迷うことや、何が正解か分からない場面もたくさんありましたが、そのたびに先輩やまわりの人に相談しながら、少しずつ前に進んできました。

誰かの役に立てたと実感できた瞬間や、利用者さまが少しでも心地よく過ごせたと感じたとき、自分の中にあった“働く意味の輪郭”が見えてきたように思います。

ただ業務をこなすのではなく、一人ひとりに寄り添い、丁寧に関わること。
その積み重ねこそが、今の私にとっての“働く意味”であり、この仕事を続ける原動力になっています。

小さな表情の変化が、信頼をつないでくれる

介護の現場では、言葉でのやりとりが難しい方と向き合う場面も少なくありません。だからこそ、わずかな表情の変化に目を向け、そこから気持ちや本音を汲み取る姿勢が、とても大切だと感じています。今まで、利用者さまが安心して過ごせるよう、できるだけ穏やかな表情で接することを心がけてきました。これからも「もし自分が利用者さまの立場だったら」と想像しながら、一人ひとりに寄り添う姿勢を大切にしていきたいと思います。

丁寧に積み重ねてきた“汲み取る”姿勢。それが、利用者さまとの信頼関係を築く土台になっていると、日々実感しています。

“あきらめない姿勢”が、利用者様とご家族の笑顔につながる

認知症を抱える利用者さまの中には、入浴や歯磨きなど、日々の生活に関わることを強く拒否される場合があります。

かつて、入浴に対して激しく抵抗され、大きな声をあげられる利用者さまに対して、スタッフもご家族も対応に悩んでいたケースがありました。

何ヶ月も入浴できていない状況のなか、「どうにかしてお風呂に入ってほしい」というご家族の願いに応えるために、私は少しずつ信頼関係を築くことから始めました。何度断られても、声のかけ方や接し方、話し方のトーンや自分のキャラクターまで工夫しながら、粘り強く関わり続けました。

たとえば、シャンプーハットを一緒にかぶって「お風呂は嫌なものじゃない」と伝えてみたり、お子さんや孫のような言葉づかいで話しかけてみたり。優しく寄り添うキャラクターから、あえてフレンドリーな雰囲気に変えてみるなど、あらゆる角度からアプローチや工夫を重ねながら、関わり続けました。

そして、何日もかけて少しずつ心の距離を縮め、ようやく入浴していただけた瞬間、「あきらめなくてよかった」と心から感じました。

久しぶりの入浴でさっぱりされたのか、穏やかな表情を見せてくださった利用者さまと、「本当にありがとうございます」と声をかけて下さったご家族のうれしそうな姿は、今も忘れられない光景として心に深く残っています。

介護の現場で、わたしの価値観が変わった

介護の仕事に就いてから、自分の考え方や人との向き合い方が大きく変わったと感じています。以前のわたしは「自分さえよければいい」という気持ちがどこかにあって、物事を自分本位に捉えてしまうところがありました。

そんな自分と向き合うきっかけをくれたのが、訪問介護の現場です。自分なりに「こうすれば良いだろう」と思ってとった行動に対して、利用者さまから「それは望んでいない」「違う」と言われることがありました。最初はその理由がわからず、戸惑いましたが、そのような経験を重ねるうちに、自分の考えを見つめ直すようになりました。「良かれと思ってやったことでも、相手にとって本当に望まれているとは限らない」
そんな気づきが、自分の思い込みを少しずつ手放し、相手の気持ちや立場に寄り添う姿勢へとつながっていきました。介護の仕事を通して、一番大きく変わったのは、自分自身の“価値観”かもしれません。

右も左もわからなかった頃、支えてくれた存在

介護の仕事を始めた頃は、わからないことも多く、不安や戸惑いの連続でした。そんなとき、いつでも相談できる先輩の存在が心の支えになっていました。
今、振り返ると「相談できる」という安心感が、私にとって大きな“支え”になっていたと感じます。


この経験を通じて、困ったときに頼れる人がそばにいることの大切さを実感しました。だからこそ、これからは自分が“頼られる存在”でありたいと強く思っています。

かつて支えてもらったように、今度は自分が誰かの力になりたい。それが、原動力となっています。

この先も、頼られる存在であり続けたい

介護の現場で働くなかで、「平井さんがいてよかった」と思ってもらえることほど嬉しいことはありません。利用者さまやご家族はもちろん、一緒に働くスタッフからも、何かあったときにすぐ頼ってもらえるような存在でありたい。そんな思いを胸に、日々の仕事に向き合っています。

立場や資格の有無は関係なく、誰もが安心して声をかけられる、そんな信頼感を築くことが、ベストデイが掲げる「関わるすべての人の1日をベストにする」ための第一歩だと感じています。

今後も、これまでの経験を活かしながら、自分らしい関わり方で、周囲の人の力になれる存在を目指していきます。

目指すのは、“心頼”でつながるケアとチームワーク

ベストデイでは、「信じる」ではなく「心に頼る」と書いて“心頼(しんらい)”という考え方を大切にしています。小さな「ありがとう」を日々積み重ねることで、信頼関係が少しずつ育まれ、それがやがて大きな力となっていく—。そんな価値観こそが、ベストデイならではの魅力だと感じています。

利用者さまやご家族との関わりはもちろん、スタッフ同士も“心頼”でつながっていけるように。立場や資格にとらわれることなく、一人ひとりが人として誠実に向き合い、支え合える関係性を築くことが、チーム全体の力を高めることにつながると考えています。

現場で得た気づきをこれからも大切にしながら、「心でつながるケア」と「支え合うチームワーク」を実現していきたいと思います。